〔活動計画案を音読していく。〕
戦場体験放映保存の会 戦場体験の方を映像で遺して、後世に伝える。5年間で15万人のライブラリーを作るのが目的。今後一年間をどのように進めていくかを議論します
1) 今年の夏には1,000人の呼びかけ人を目標にする
2)取材、製作活動に携わる方を拡大するために
塩見:事務局の状況、どのような構成なのか?
中田:戦場体験者でない若手(70歳以下)を中心に事務局を構成
3)ステーションに関して
各地域で取材活動に協力してくれている人、団体を指す。
渋谷を中心に活動しているので、取材は首都圏内に限られてします。事務局が手にまわらないところを協力してもらうことになる。
谷田川:ステーションがないということですが、できそうなところはありますか?
中田:あります。一つは九州。最近では、北海道のとある労組から協力の申し出があった。
林:大分の方だと思いますが、福岡はどうするのですか?
中田:大分の方ですが、福岡と県境にいらっしゃる方なので取材は可能です
中田:京都にもステーション候補はあります。清水の同期です。大学の映画研究部です。
磯部:会の基本方針に関して、収録して放映して保存するとあるが、これが目的なのか?それとも、保存したものを使ってもう一歩踏み込まないでよいのか?目的をきちんと決める必要がある。色がつきすぎてもいけない。戦争に反対する、防止するということは真理なのだから、目的にしてよいのではないか?
猪熊:前文をいれてもよいのではないか?「悲惨な戦争を繰り返さない」など。戦場体験を保存することが結果的にこの目的を達成する。個別の目的に踏み込むことなく。
磯部:戦争の真実を求めていくわけだが、赤裸々な体験を積み上げていくことで、「戦争防止、反対」を目的にして、きちんと活動方針に明確にいれる必要があるのではないか。
相山:ただいまの意見に賛成です。
中田:個別の目的に踏み込むことなく、前文に挿入するのは検討の余地がある
金秋:賛成
梶山:戦友に話しをしても、保存してどうするんだ?と問われる。項目に一文を入れるのは賛成
井ノ口:「無色」に抵触しない文をいれることは検討すべき
鵜野:悲惨に戦争体験を繰り返さないという意味をいれても無色に抵触することにならないのではないのか?
塩見:文言を事務局が提案すればはっきりするのではないか?
中野:異なる意見を排除しないことが必要。父親は戦場経験はないが、防空壕の話は良く聞いた。画像として遺すには、ただ記憶として遺すのではなくて、これからの人達が関心をもてるようない活動をしていくこと。社会に遺していけることが必要。
中田:事務局としては、3月総会時に今のご意見を参考にさせていただいて、総会に提示します。
川上:ライブラリに関しても、外部の方がどのどうような使い方をさせるかは考慮する必要がある。
鵜野:すぐにライブラリが決定するわけではないので、検討委員なりを作って今後議論を詰めましょう。
磯部:先日の会議で、「戦場」は外地だけではなくて、国内も考える必要がある。こうかんがえると、元兵士だけを限定するのでよいのか?広島、長崎、東京大空襲を経験したという体験を当会の対象とするか否かを議論してほしい。
井ノ口:そうなると、「戦場体験」から「戦争体験」に会の名前を考えないといけない。鵜野―会設立からそういった議論はあった。排除するわけではないが。
猪熊―戦争をするために動員された人達も戦場体験として取り上げるのでよいか?
林: 遺された時間の問題は大きい。前線の兵士を優先しないと、もう時間がないから優先している。戦争体験を無視するわけではないが、戦場体験を優先する。
木村:もっと会の目的をはっきりさせる必要ではないか。最後に平和憲法を守るとまで目的を明示しないと物足りない。
猪熊:物足りない人は「不戦兵士」にはいってもらえばいいじゃない。
木村:ただ保存するだけでなくて、9条を守ることを規則にいれるべき。
磯部:木村さんは今回始めてなので、今までの経緯を知らない。「無色」は会の色をだすのを控えていこうというで同意されたのをご存知ない。木村さんが指摘されたことは個人的にはわかるが、会としては無色を掲げることが必要。
大曲:無色って何?9条を守る、戦争反対を目的にしては無色ではないでしょう。
中田:会が掲げる「無色」は政治的に利用しない、様々の立場の方を排除しないことが目的
大曲:無色を安易に使っている気がする
井ノ口:無色は会を広げるために必要。不戦はよいが、具体論(9条)になると会が広がりを持たなくなってしまう。
木村:戦友会は懇談会みたいなもの。昔のことを話あって交流を持つ会。
大曲:戦場体験はそれぞれ違う。場所とかでまったく違う。この体験を平等に扱うということで無色は維持される
塩見:無色とは特定のイデオロギーに偏らないことだと思う。
井ノ口:個別の問題に踏み込まないことが無色なんだ
磯部:無色ということは、実は色がある。戦争賛成もいる、反対もいる。9条賛成、反対もいて結構。無色の意味は、それぞれの呼びかけ人が特定の色を持っている人を排除しないこと。無名ということでも、有名人がいてもよい。無名であるために、有名人を排除してはならない。15万人の国民運動にするにはメディアを総動員して活用しなくてはいけない。有名人の力を借りて、マスコミを利用する必要がある。例えば、日野原さんなど有名人をリストアップしたが、こういった人に真剣に主旨を伝えて、有名人の方を巻き込むことができれば人を集めることはできるのではないか。マスコミを利用しないと目的の15万人達成は難しい
中田:無名の人たちが活動をしていることは意義があるし、有名人の方が協力していただけれることは賛成。メディアの力は身にしみている。そのあたりも皆さんに協力していただくかと思います。
● 前文案を総会までにご提示します。皆さんにご協力をいただき、3月は満場一致で迎えたい。
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