←戦場体験放映保存の会のページへ戻る
お問い合わせは→こちらへ
戦場体験放映保存の会・会合議事録(日時:2006年2月25日 場所:東京都渋谷、パルコ横ルノアール会議室)
議題議題
1.始めに-自己紹介2.3月26日総会議案に関して3.組織方針について4.規約に関して5.委員会の設置に関して

     

出席者

元兵士の運動連絡所
井ノ口金一郎(85歳 北支・歩兵)
谷口末廣(85歳 ミンダナオ・歩兵)
磯部利彦(85歳 海軍兵学校卒、航空参謀)
稲村繁(84歳 陸軍航空隊・通信兵 満州・シベリア抑留)
猪熊得郎(77歳 陸軍特別幹部候補生、満州・シベリア抑留)
大曲覚(83歳 海軍予備学生〜飛行機整備科、硫黄島)
梶山登(80歳 軍属(船乗り)〜昭和20年陸軍)
他数名

【兵士以外の呼びかけ人】
谷田川和夫(元兵士の運動連絡所世話人)
【一般参加】
塩見孝也(評論家)
中川昌俊(フリージャーナリスト)
中野ジロー (文筆家)
【事務局】
金秋蔦雄、川上剛太郎、鵜野嗣司、中田順子、清水義仁、林克明、瀬川義夫、相山睦子、田所智子

▲ページトップ
1.【3月26日総会議案に関して】

〔活動計画案を音読していく。〕

戦場体験放映保存の会 戦場体験の方を映像で遺して、後世に伝える。5年間で15万人のライブラリーを作るのが目的。今後一年間をどのように進めていくかを議論します
 
1) 今年の夏には1,000人の呼びかけ人を目標にする

2)取材、製作活動に携わる方を拡大するために

 塩見:事務局の状況、どのような構成なのか?

 中田:戦場体験者でない若手(70歳以下)を中心に事務局を構成

3)ステーションに関して
 各地域で取材活動に協力してくれている人、団体を指す。
 渋谷を中心に活動しているので、取材は首都圏内に限られてします。事務局が手にまわらないところを協力してもらうことになる。

 谷田川:ステーションがないということですが、できそうなところはありますか?

 中田:あります。一つは九州。最近では、北海道のとある労組から協力の申し出があった。

 :大分の方だと思いますが、福岡はどうするのですか?

 中田:大分の方ですが、福岡と県境にいらっしゃる方なので取材は可能です

 中田:京都にもステーション候補はあります。清水の同期です。大学の映画研究部です。

 磯部:会の基本方針に関して、収録して放映して保存するとあるが、これが目的なのか?それとも、保存したものを使ってもう一歩踏み込まないでよいのか?目的をきちんと決める必要がある。色がつきすぎてもいけない。戦争に反対する、防止するということは真理なのだから、目的にしてよいのではないか?

 猪熊:前文をいれてもよいのではないか?「悲惨な戦争を繰り返さない」など。戦場体験を保存することが結果的にこの目的を達成する。個別の目的に踏み込むことなく。

 磯部:戦争の真実を求めていくわけだが、赤裸々な体験を積み上げていくことで、「戦争防止、反対」を目的にして、きちんと活動方針に明確にいれる必要があるのではないか。

 相山:ただいまの意見に賛成です。

 中田:個別の目的に踏み込むことなく、前文に挿入するのは検討の余地がある

 金秋:賛成

 梶山:戦友に話しをしても、保存してどうするんだ?と問われる。項目に一文を入れるのは賛成

 井ノ口:「無色」に抵触しない文をいれることは検討すべき

 鵜野:悲惨に戦争体験を繰り返さないという意味をいれても無色に抵触することにならないのではないのか?

 塩見:文言を事務局が提案すればはっきりするのではないか?

 中野:異なる意見を排除しないことが必要。父親は戦場経験はないが、防空壕の話は良く聞いた。画像として遺すには、ただ記憶として遺すのではなくて、これからの人達が関心をもてるようない活動をしていくこと。社会に遺していけることが必要。

 中田:事務局としては、3月総会時に今のご意見を参考にさせていただいて、総会に提示します。

 川上:ライブラリに関しても、外部の方がどのどうような使い方をさせるかは考慮する必要がある。

 鵜野:すぐにライブラリが決定するわけではないので、検討委員なりを作って今後議論を詰めましょう。

 磯部:先日の会議で、「戦場」は外地だけではなくて、国内も考える必要がある。こうかんがえると、元兵士だけを限定するのでよいのか?広島、長崎、東京大空襲を経験したという体験を当会の対象とするか否かを議論してほしい。

 井ノ口:そうなると、「戦場体験」から「戦争体験」に会の名前を考えないといけない。鵜野―会設立からそういった議論はあった。排除するわけではないが。 
猪熊―戦争をするために動員された人達も戦場体験として取り上げるのでよいか?
 : 遺された時間の問題は大きい。前線の兵士を優先しないと、もう時間がないから優先している。戦争体験を無視するわけではないが、戦場体験を優先する。

 木村:もっと会の目的をはっきりさせる必要ではないか。最後に平和憲法を守るとまで目的を明示しないと物足りない。

 猪熊:物足りない人は「不戦兵士」にはいってもらえばいいじゃない。

 木村:ただ保存するだけでなくて、9条を守ることを規則にいれるべき。

 磯部:木村さんは今回始めてなので、今までの経緯を知らない。「無色」は会の色をだすのを控えていこうというで同意されたのをご存知ない。木村さんが指摘されたことは個人的にはわかるが、会としては無色を掲げることが必要。

 大曲:無色って何?9条を守る、戦争反対を目的にしては無色ではないでしょう。

 中田:会が掲げる「無色」は政治的に利用しない、様々の立場の方を排除しないことが目的

 大曲:無色を安易に使っている気がする

 井ノ口:無色は会を広げるために必要。不戦はよいが、具体論(9条)になると会が広がりを持たなくなってしまう。

 木村:戦友会は懇談会みたいなもの。昔のことを話あって交流を持つ会。

 大曲:戦場体験はそれぞれ違う。場所とかでまったく違う。この体験を平等に扱うということで無色は維持される

 塩見:無色とは特定のイデオロギーに偏らないことだと思う。

 井ノ口:個別の問題に踏み込まないことが無色なんだ

 磯部:無色ということは、実は色がある。戦争賛成もいる、反対もいる。9条賛成、反対もいて結構。無色の意味は、それぞれの呼びかけ人が特定の色を持っている人を排除しないこと。無名ということでも、有名人がいてもよい。無名であるために、有名人を排除してはならない。15万人の国民運動にするにはメディアを総動員して活用しなくてはいけない。有名人の力を借りて、マスコミを利用する必要がある。例えば、日野原さんなど有名人をリストアップしたが、こういった人に真剣に主旨を伝えて、有名人の方を巻き込むことができれば人を集めることはできるのではないか。マスコミを利用しないと目的の15万人達成は難しい

 中田:無名の人たちが活動をしていることは意義があるし、有名人の方が協力していただけれることは賛成。メディアの力は身にしみている。そのあたりも皆さんに協力していただくかと思います。

● 前文案を総会までにご提示します。皆さんにご協力をいただき、3月は満場一致で迎えたい。


▲ページトップ
2.【財政方針に関して】

この運動を安定的に継続していくのに必要不可欠。

定期の寄付に期待している。郵便局の自動振込みを活用したい。振込み手数料、口座維持のコストが安い。ただし、自動引き落としのサービスを利用するには、30人必要。事務局で10数名確保しました。3月総会でお申し込み書を配るか、具体的に協力していただければと思います。

 梶山:一口1,000円は厳しい。500円はありがたい。

 井ノ口:500円払う人、1,000円払うのは任意にしたらよいのではないか?

 稲村:呼びかけ人の会費と基金の違いがわからない。

 田所:会員が2種類あるわけではない。基金は基金。会員でなくて、資金協力をしたい人の受け皿が基金。会員として意識してもらうためにも、会員は\1,000円にして拡大目標を広げるためには必要。

 稲村:いずれにしても最初の基盤が弱すぎる。

 猪熊:会の拡大のために、会費と基金を2本立てでよいと思う。

 磯部:15万人を広げるために\1,000円。会を維持する協力な意思を持った人が払える額を定期的なに支払っていく2本立てでよいのではないか?

 井ノ口:取材した方がどんどん呼びかけ人になって、どんどん広げていく必要がある。

 猪熊:呼びかけ人は入会の際に1,000円を支払い、翌年以降は賛同者基金で定期的に支払っていただく。

 磯部:だいたい意見は出たので、総会で事務局から提案してほしい

 中田:ご意見を参考にして、皆様のご協力を仰いで提案します

 塩見:会費に関しては会計監査をおいて、公明正大にして欲しい

 井ノ口:会の維持は会員の会費から維持される。当会は賛同基金で賄われるとう変則的なものになる、安定的な収入を得るという意味では不安

 塩見:会員が主体なので、会員の規定をしっかりしないといけない。

 中田:運動を拡大するために会員の敷居を下げています。クローズな組織にしたくはない。

 塩見:総会の基本をなすのは会員。会員の資格を明瞭にしないといけない。

 張替:会員を語るには、実態を考える必要がある。取材して、体がなかなか空かない、体調が悪くて動けたくても動けない人もいる。そういった人も会を支えているとうことを感じていただくためにも、少々いびつだが会員と基金制度の2本だてになっている。お金を多く支払ったから重要ということにしたくない。

 :どちらにせよ、会員資格の定義をしっかりさせる必要がある。決まれば、お金の問題もすっきりするのではないか?

 猪熊:運動の拡大としては、規約をコンクリートのように固めてしまうのは得策ではない。ただ、実際お金は必要。基金は不安定という話はわかる。不戦兵士は会費と寄付金の2本立てです。確かに不安定だが、毎年目標を立てて経費を立てていくことが大切。ただ、運動なのだからがちがちにすると拡大は望めない。

 井ノ口:若手も体験者もきっちりと把握する必要がある。

 中田:会員名簿はある。規約を固めてしまうと広がりを見せない。会員の義務規定はあえて決めていない。当初、会員は\1,000円を支払ってもらうことが一つのサインだった。粗いけども、緩やかな会員を増やすことで広げてきた。会員規定をしっかり決めたいが、会に入れない方々も拾っていくことを狙いにしていた。

 塩見:会員規定を細かく決まるのではなく、緩やかであっても文面できちんと提示する必要がある。自分達が自覚するためにも明文化は必要。ボランティアであっても必要経費をきちんと会として保障する必要がある。

 井ノ口:最初に\1,000円を最初に支払って会員というのは違和感がある。会員は会の基礎になる人なのだから、継続する必要があるのでは(額に関しては任意)会員の掌握は必要。動ける人がどれだけいて、動けない人は誰かをきちんと把握すべき。

 中田:事務コストよりも、更新時期でつながりを持つためにも会費にしている。

 井ノ口:会員なら継続して払ってほしい。

 中田:薄く広く集めることを目的にしている。

 井ノ口:自動振込みの郵便局口座は30人必要。ここの皆さんにはぜひ総会には郵便局の認印を用意してほしい。また、取材時に本人から会員の許可をきちんと目の前で了解を取るべき。取材をした人の中には、それっきりの人も結構いるのではないか?今後の取材では必ずして欲しい。

 磯部:呼びかけ人=会員?
 中田:会員の中のグループの中に呼びかけ人がある。
 猪熊:呼びかけ人を元兵士に限定するかは検討事項にしてほしい。
 磯部:賛助会員を老若男女を問わずに募集するのはどうか?活動を進めるには、スタッフの拡充は必要だから。
 中田:会員になるという意思と年会費が会員だと思う。
 猪熊:賛助会費ではなくて、賛同者にするほうが意味が通る

 ● 会員の規定をしっかりと明文化して総会で提示すること。
 ● 会費の規定をしっかりと明文化して総会で提示すること。

 鵜野:スタッフの拡充は大変必要。なかなかなり手がいないのが実情。
 中田:事務運営は現状でもなんとかなる。今問題なのは、取材をしてくれる人の人出が足りない。
 猪熊:規約はあまりいじらず、補足で補うほうが良い。後で修正が楽だから。


▲ページトップ
3.【組織方針について】

 塩見:「百万の声」会員とは何か?

 中田:「百万の声」は上田哲の機関 紙。30数年続いている。この層が、当会の運動を支支える層になりうるのでご協力をいただいている。

 塩見:組織の役職名はもう少し、モダンでわかりやすくしたら?

 中田:随時修正は受け付けます。


▲ページトップ
4.【規約に関して】

 中田:実際の活動を阻害しないようにできうる限り簡略化しています。


▲ページトップ
 
5.【委員会の設置に関して】

全体会議の中に「特別会議」を設けました。ぜひご協力をお願いします。

●ライブラリー開設委員会(中村さんを中心にして)
→資料の保存方針の指針決定。保存したものの版権、権利、分類を検討する委員会
相山さんが協力していただける。

● 戦友会への呼びかけ委員会(事務局の担当はまだ決定していません)

→若手はどこに何をしたらよいのかわからないので、拡大のために協力をお願いしたい。

 磯部:前文(戦争防止を目的にする)を入れるか、入れないかを確定しないと難しい。

 中田:3月総会で決定したものをもって外に呼びかけていきたい。磯部さんいかがでしょう?もちろん磯辺さんだけではなく、皆さんに協力をいただきたい。

 磯部:個別の問題(憲法改正、9条など)で呼びかけするのは難しい。戦争反対など、分かりやすい全文を考えていただければ、呼びかけすることはできると思う。

 猪熊:戦場を生き残ったものとしては、悲惨な経験を繰り返さないためにも遺したいとは思っています。

 谷口:来る3月5日に不戦兵士の会総会があります。

 中田:3月総会に向けて、今回いただいた宿題を事務局でまとめます

 田所:郵便局の自動引き落としは30名がいないと始めません。ご賛同いただける方は、事務局にご賛同いただける意思をお伝えください。
また、総会のご案内を本日用意していますので、周囲の人呼びかけてください。


▲ページトップ
戦場体験放映保存の会入会のご案内戦場ネットイベント情報戦場からの証言お問合せ