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前の総選挙以来今日までの全疑惑議員特集

 いよいよ総選挙近しと、国会議員たちは走り回っています。ここで忘れてならないのは相も変わらぬスキャンダル議員。あまり多いので少し前の事件を忘れてしまいます。
 ツルッと平気で党代表としてテレビオに出て政策をぶつ党役員。いやそれどころか、1年生議員から党首の面々、総理や前・元総理の名前まで疑惑を報じられたままケジメがついていない有様です。わがテレビ「無党派の声」は今こそその全員のデータを公開します。あなたの一票の参考にしてください。(なお前回の総選挙は00年6月25日でした) 
 ◆ 今回は衆院議員による「カネと政治」の問題を中心にしました。
   舌禍・女性問題は触れていません。
 ◆ 参院議員についても、逮捕・議員辞職に至ったものは収録しました。
   議員辞職・逮捕に至ってないものは除外しました。
  (そのため、金融担当大臣を辞任した久世公堯議員が落ちています)
 ◆ 議員辞職・役職辞任・逮捕に至ってないものでも報道機関が確定的
   に疑惑を報道したものは出典を明らかにして収録しました。
 ◆ 外務省など官の汚職は扱っていません。
 ◆ 区分けは
    【T、逮捕・訴追の上判決に及んだもの、公判中のもの】
    【U、疑惑により議員・役職辞任に及んだもの】
    【V、確定的な疑惑として報じられウヤムヤのもの】としました。
 ◆ 選挙区、過去の役職などは代表的なもの一つ、
   所属党との関係は現時点の状況でのものとしました。
 ◆ 【V】以下については見やすいよう北海道〜九州の順に並べました。
 ◆ 敬称は略します。 

【T、逮捕・訴追の上判決に及んだもの、公判中のもの】

□ 友部達夫  参院比例区・新進党離党

 参議院議員友部達夫と妻みき子はオレンジ共済事件で詐欺罪に問われ、東京高裁で友部達夫は懲役10年、妻みき子は同5年の判決を受けた。最高裁第三小法廷は、01年5月29日両被告の上告を棄却し、実刑が確定、友部被告は議員を失職した。
「年金党」の代表だった友部達夫は95年7月の参院選で新進党から比例代表で当選。97年1月の逮捕以来拘置が続いていた。東京高裁の判決では、2名は共謀し、「オレンジスーパー定期」などの名目で計6億6500万円を騙し取った。

□ 中村喜四郎  茨城7区・自民党離党 元建設大臣
 
 ゼネコン汚職によるあっせん収賄罪に問われ、03年1月27日、最高裁の上告棄却への異議申し立てが棄却された事により、懲役1年6ヶ月、追徴金1000万円の実刑が確定、失職した。
 係争中、衆院での辞職勧告決議案は見送られ(01年5月17日)、永年在職25年で表彰されている(01年10月18日)。

□ 中尾栄一  山梨1区・自民党離党 元建設大臣
 東京地裁は、建設省発注工事の業者選定を巡って若築建設から6000万円を受け取った受託収賄罪で2002年10月16日、懲役2年、追徴金6000万円の実刑判決。中尾栄一は事実関係は認めたが、量刑を巡り控訴した。(前回の選挙で落選)

□ 山本譲司  東京21区・民主党除名

 東京地裁は、政策秘書に女性を採用したと虚偽の書類を提出し、給与2549万円を国から詐取。更にこれを隠すため収支報告書に女性から900万円の寄付を受けたと虚偽の訂正をしたとして、2001年2月28日、懲役1年6月の実刑判決。服役した。

□ 小山孝雄  参院比例区・自民党離党
 東京地裁は、KSDの事業を後押しする国会質問をした見返りに3166万円のわいろを受け取った受託収賄罪で2002年9月6日、懲役1年10月、追徴金3166万円の実刑判決。現在控訴審中。

□ 村上正邦  参院比例区・自民党離党 元労働大臣
 東京地裁は2003年5月20日、「ものつくり大学」の設立支援を参院本会議で代表質問する見返りにKSDから7288万円を受け取った受託収賄罪で、懲役2年2月、追徴金7288万円の実刑判決。贈賄側は全面的に事実関係を認め有罪が確定しているが、村上元労相は無罪を訴え現在控訴審中。
 KSDはこの他に自民党の架空党員の党費を肩代わりした。その額は総額14億6000万円、内約7億5000万は村上被告、3億9000万は小山被告への事実上の資金提供と見られたが、立件されなかった。

□ 鈴木宗男  北海道比例・自民党離党 元北海道開発庁長官
 ◎国有林の無断伐採による入札参加停止処分を受けた帯広市の製材会社「やまりん」の会長から、98年8月4日、500万円を受領、林野庁に処分後の便宜を働きかけたあっせん収賄罪で02年7月10日起訴された。公判で「やまりん」側は贈賄(贈賄罪は時候成立)を認めている。
 ◎北海道開発庁長官に就任した97年9月から翌7月にかけて、同省が発注する公共工事を、網走市の島田建設が受注出来るよう働きかけ、4回に渡り計600万円を受領した、受託収賄罪で02年8月21日追起訴された。
 ◎資金管理団体「21世紀政策研究会」の98年の収支報告書で、パーティー券の売り上げによる収入1億円と3600万円の支出を隠した政治資金規正法違反と、これを巡る国会の証人喚問での偽証罪で02年9月13日追起訴された。起訴状によれば3600万円の支出の大半は鈴木被告の自宅購入費の一部に当てられた。同容疑で起訴された、会計責任者を務めていた公設秘書、宮野明被告には03年7月28日東京地裁で有罪判決が言い渡されている。
 ◎公設秘書の宮野明被告が、外務省関連の国際機関「支援委員会」が発注した国後島「友好の家」(通称ムネオハウス)の工事を、地元の後援企業が受注できるよう、積算価格の漏洩を受けて入札を不調に終わらせ随意契約に持ち込んだ、偽計業務妨害罪に問われ、03年7月28日東京地裁で、上記の政治資金規正法違反と併せて、懲役1年4月・執行猶予3年の有罪判決が言い渡されている。
 ◎側近と言われた外務省国際情報局元主任分析官の佐藤優被告、同省欧亜局ロシア支援室元課長補佐の前島陽被告が、国後島のディーゼル発電施設の建設について、外務省関連の国際機関「支援委員会」から入札情報を聞き出し、三井物産に落札させた偽計業務妨害罪に問われた。前島被告、三井物産側には東京地裁で有罪判決が出ている。

□ 坂井隆憲  佐賀1区・自民党除名
 01年までの5年間に、人材派遣会社「日本マンパワー」などから受けた約1億2000万円の献金を政治資金収支報告書に記載しなかった疑いで、03年3月7日逮捕された。 このほか「松尾建設」(佐賀県)などから集めた裏献金があり、総額1億6800万円の虚偽記入で3月28日起訴。更に政策秘書を雇ったように装い、秘書給与約2430万円を国からだまし取ったとして、4月10日追起訴された。坂井被告は公判で無罪を主張している。  
 坂井容疑者は01年11月にも、詐欺事件の大和管財の検査状況について近畿財務局から情報収集を続ける一方、元秘書に同社側から月約20万円の給与が支払われていた事が報道されていた。 (01年11月19日・毎日)

□ 辻元清美  大阪10区・社民党
 勤務実態のない政策秘書を届け出、96年11月から98年12月に渡って給与1882万円を国から詐取していた疑いで、02年3月26日議員辞職、03年8月8日起訴された。


【U、疑惑により議員・役職辞任に及んだもの】

□ 加藤紘一  山形3区・自民党 元党幹事長  ◎当
   
 ◎東京地裁は、02年12月10日、事務所代表を務めた佐藤三郎秘書が公共工事の「口利き料」や芸能プロダクションからの所得を隠し1億7347万円余を脱税したとして懲役2年、執行猶予4年、罰金4300万円の判決。確定した。
 加藤は佐藤元代表が会計責任者だった資金管理団体「社会計画研究会」から受領した1億2000万円超を、自宅マンションの家賃など個人的使途に流用した事が判明し、02年4月8日議員辞職したが、不起訴処分になった。
 ◎共産党の志位和夫委員長は02年4月12日記者会見し、加藤が宮沢内閣の官房長官だった91年11月〜92年12月の官房機密費の使途明細と思われる文書を公開した。これによると支出総額は1億4386万円、内訳は国会対策費3574万円、パーティー券の購入3028万円、長官室手当など1662万円、香典・餞別など。国会対策費の中には野党幹部への背広代計5名、314万円の記載もあり、マスコミ関係も岩見隆夫、田原総一郎、番記者忘年会などへの支出があった。

□ 井上裕  参院千葉・自民党
                無所属(参院議長就任に伴いすでに無所属)

 政策秘書の半田好雄被告が、千葉県鎌ヶ谷市のレクリエーション施設工事の受注の口利きの見返りに、熊谷組から6400万円を受け取った。井上は02年5月2日議員辞職。千葉地裁は半田被告に、1000万円ずつを市長と助役に渡した容疑で、懲役2年6月、執行猶予5年を判決したが、3400万円分の金の流れは解明されないまま返却された。

□ 田中真紀子  新潟5区・自民党 前外務大臣  ◎当

 自らのファミリー企業などの社員を公設秘書として出向させ、出向先の企業に秘書の給与を支払わせる事で、国から支給された公設秘書給与を流用したのではないかとの疑惑を指摘された。田中は政倫審で全面的に疑惑を否定したが、02年8月9日突然議員辞職した。

□ 筆坂秀世  参院比例・共産党 政策委員長

 共産党は03年6月24日、酒席での女性へのセクシャル・ハラスメントがあったとして筆坂氏を党中央委員から解任したと発表、同日筆坂氏は議員辞職したが、事実関係は「女性の人権を守る立場から」と公表されなかった。

□ 中川秀直  広島4区・自民党 元官房長官  ◎当

 ◎右翼団体幹部との交際疑惑を週刊誌に報道された事、愛人関係にあった女性に覚醒剤の捜査情報を伝えたとされるテープが民放テレビで流された事を受け、2000年10月27日官房長官を辞任した。
 ◎同年8月には所在地が同じ3つの政治団体を通じる方法で、1998年、二人の会社役員から政治資金規正法に定められた献金の上限(150万円)を超える献金450万円、400万円をそれぞれ受け取っていた事が、更に9月には同様の手法で1999年にも一人から420万円の献金を受け取っていた事が明らかになっている。

□ 額賀福志郎  茨城2区・自民党 元経済財政担当大臣  ◎当

 「ものつくり大学」設立を施政方針演説に盛り込む見返りにKSDから1500万円を受け取った嫌疑で2001年1月23日経済財政担当相を辞任した。額賀氏は政倫審で1500万は秘書が勝手に預かったが返却した。この項目が施政方針演説に入った経過は知らないと主張している。

* KSDからの主な政治献金は、この他に政治資金収支報告書に示されただけで以下の通り(衆院のみ)
   □ 植竹繁雄・北関東比例・自民党      100万円
   □ 菅直人・東京18区・民主党 党代表   210万円
   □ 松島みどり・東京比例・自民党       210万円
   □ 甘利明・神奈川13区・自民党       610万円
   □ 亀井義之・神奈川16区・自民党      110万円
   □ 藤井孝男・東海比例・自民党        210万円
   □ 太田誠一・福岡3区・自民党        110万円

 また機関誌への広告費として99年・00年の両年度とも、自民党には7800万円が、
 公明党には500万円
が支払われていた。

□ 宮路和明  鹿児島3区・自民党 元厚生労働省副大臣  ◎当

 帝京大学医学部を受験した支持者の親族の受験番号を入試前に同大総長に伝えていた事を参院厚生労働委員会で取り上げられ、02年7月15日辞職した。この支持者は96年から00年にかけ計百数十万円を宮路の政治団体や政党支部に献金していた。

□ 大島理森  青森3区・自民党 前農林水産大臣  ◎当
 ◎2002年10月、農相秘書官が青森県八戸市の市立市民病院の建設工事の口利きをした見返りに設備工事会社数社から現金6〜7000万円を受け取ったという疑惑が浮上した。大島は金銭の授受を否定、しかし秘書官を更迭した。市は内部調査委員会を設置して目下調査中である。
 ◎青森県五戸町に今春開校する専門学校の設立認可や建設についても口利きをしたと「週刊文春」2月6日号に報じられ、大島は名誉毀損として週刊誌編集長と発売元「文芸春秋」を訴えた。
 ◎代表を務める自民党支部が、公共事業を受託している企業4社から、前回の衆院選の投票日決定後投票日までの期間に、例年を上回る総額1300万円の献金を受けていた事を、03年2月7日の衆院予算委員会で共産党の志位委員長から指摘された。公職選挙法は公共事業請負企業からの「選挙に際し、選挙に関する事項を動機とした」献金(特定寄付)を禁じている。
 ◎01年12月に独占禁止法違反で排除勧告を受けた八戸市の24社から、99〜01年に計3700万円の献金を受けていた事を、03年02月11日の参院予算委員会で指摘され、返却を求められたが「調べてみたい」と答えるに留まった。
 ◎別な元秘書が選挙区内の大手スーパー・イトーヨーカドーの撤退話しをめぐりスーパーに建物を貸している会社の社長から現金600万円を受け取っていると03年2月20日の予算委員会で追及され、大筋で事実を認めたが、「元秘書の流用で、1ヶ月後に返却させた」と答弁した。この時の想定問答集を衆院法制局に作らせていた事も判明した。
 ◎これらの疑惑により03年3月31日農林水産大臣を辞任した。
【V、確定的な疑惑として報じられウヤムヤのもの】

 北海道東北北関東南関東東京北陸信越
 東海近畿中国四国九州

北海道地区
□ 鳩山由紀夫  北海道9区・民主党 前党代表  ◎当
 91年から01年の11年間に渡って、地元の支援者から賃借料を払わずに高級車を借用していた事が明らかになり、02年5月16日、11年間で549万円の政治資金収支報告書の記載漏れを選管に届け出た。(02年5月17日・朝日)

□ 武部勤  北海道12区・自民党 元農林水産大臣  ◎当
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から424万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。


東北地区
□ 達増拓也  岩手1区・民主党(自由党出身)  ◎当
 ◎毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、30万円の献金を受けていた。達増は法案提案議員の一人。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から350万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 鈴木俊一  岩手2区・自民党 前環境庁長官  ◎当

 ◎代表を務める自民党支部が、公共事業を受託している企業8社から、前回の衆院選の投票日決定後投票日までの期間に、例年を上回る総額690万円の献金を受けていた事を、03年2月7日の衆院予算委員会で共産党の志位委員長から指摘された。公職選挙法は公共事業請負企業からの「選挙に際し、選挙に関する事項を動機とした」献金(特定寄付)を禁じている。江藤隆美議員(宮崎2区)の項に関連事項。

□ 小沢一郎  岩手4区・民主党(自由党出身) 自由党党首  ◎当
 3年連続で赤字を出している東京都内の運送会社から、99年、44万円の違法献金を受けていた。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。(00年9月8日・朝日)

□ 村岡兼造  秋田3区・自民党 元官房長官  ●落
 毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、1050万円の献金を受けていた。「宅地建物等対策議員連盟」会長。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。

□ 鹿野道彦  山形1区・民主党離党→新民主党に合流 元総務庁長官  △比復活当
 元秘書尾崎光郎が、実質的に経営する「業際都市開発研究所」で、首長側から引き出した公共工事の入札情報を提供する見返りに、業者から謝礼を受け取る「口利きビジネス」を展開。02年1月15日、茨城県石岡市の水道事業工事の不正入札を巡る逮捕を皮切りに、茨城県下妻市立図書館、徳島県の道路工事・文学書道館の不正入札、法人所得1億円余の隠匿、約3200万円の脱税で起訴された。
 鹿野氏の私設秘書2名の給与、総額3729万円を数年間に亘って「業際都市開発研究所」が肩代わりしていた事なども判明し、02年2月6日鹿野氏は民主党を離党した。
 さらに02年8月には、ほかの公設秘書を務めた事もある地元事務所相談役も、業際研から月額約50万円の給与を約2年間受給していた事が判明した。

□ 遠藤武彦  山形2区・自民党  ◎当

 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から285万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 近岡理一郎  山形3区・自民党  引退

 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から200万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 根本匠  福島2区・自民党  ◎当

 毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、100万円の献金を受けていた。法案提案議員の一人。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。

□ 二田孝治  東北比例・自民党  ◎比当

 秋田市の「中田建設」が、二田氏への無担保融資約6000万円について「返却の意思が見えない」と、2002年3月20日貸金返却請求訴訟を提訴、同4月に議員歳費から毎月一定額を支払う事で和解した。
 ついで02年4月17日には、同2月に経営破綻した秋田市の建設会社「栗原組」の破産管財人が二田氏への無担保融資1億5300万円の貸金返却請求訴訟を提訴、秋田地裁は02年7月19日歳費差し押さえを決定した。
 02年1月に経営破綻した秋田市の住宅販売会社「同和住研工業」の破産管財人は、氏への無担保融資2億7500万円を月々10万円の返済で和解したと02年5月16日の債権者集会で報告したが、朝日新聞(02年8月2日)は「栗原組」の事例を受け歳費差し押さえの申し立てをする方向と報道した。

□ 荻野浩基  東北比例・自民党  ◎比当

 元政策秘書が、東証・大証2部上場の「住倉工業」の株式公開買い付けで株の取得を図ったオランダの水処理メーカーに資金調達を持ちかけ、手数料として受け取った9600万円を預かったまま1年以上失踪している事を、00年11月1日の記者会見で明らかにした。  
 荻野氏の元には00年8月、9600万円の返還を求める内容証明が送られて来ているという。

□ 井上義久  東北比例 公明党  ◎当

 毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、40万円の献金を受けていた。法案提案議員の一人。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。
 

北関東地区
□ 森山真弓  栃木2区・自民党 前法務大臣  ◎当
 ◎3年連続で赤字を出している東京都内の電機メーカーから、99年、24万円の違法献金を受けていた事が00年9月8日公表された収支報告書で明らかになった(00年9月8日・朝日)。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。
 ◎代表を務める自民党支部が、公共事業を受託している企業1社から、前回の衆院選の投票日決定後投票日までの期間に、例年を上回る総額20万円の献金を受けていた事を、03年2月7日の衆院予算委員会で共産党の志位委員長から指摘された。公職選挙法は公共事業請負企業からの「選挙に際し、選挙に関する事項を動機とした」献金(特定寄付)を禁じている。

□ 尾身幸次  群馬1区・自民党 元沖縄担当大臣  ◎当
 沖縄担当大臣を務めた01年に、沖縄県内の企業・団体から前年の4割増・528万円の献金を、代表を務める政党支部で受けていた。献金した企業の4割が公共事業を受注している。

□ 小渕優子  群馬5区・自民党  ◎当
 3年連続で赤字を出している群馬県の建設会社から、01年、18万円の違法献金を受けていた。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。
 また02年7月に倒産した電気工事会社から、01年、12万円の献金を受けていた。

□ 三ツ林隆志  埼玉14区・自民党  ◎当
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から300万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 中曽根康弘  北関東比・自民党 元総理大臣  引退

 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から250万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 佐田玄一郎  北関東比・自民党  ◎比当

 ◎93年以降赤字を出している群馬県のゴルフ場会社から、95年から01年の7年間に渡って、佐田氏の資金管理団体あるいは関係する党支部が、毎年48万円前後の違法献金を受けていた。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。又この会社は第3セクターで、この面でも政治資金規正法に違反している。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から310万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 植竹繁雄  北関東比例・自民党 前外務副大臣  ◎比当
 KSDから100万円の献金を受けていた。詳細は額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項を参照。

南関東地区
□ 水野賢一  千葉9区・自民党  ◎当  
 建設省発注工事の業者選定を巡る受託収賄罪で係争中の中尾栄一元建設大臣が、「わいろの一部の計数千万円を、次男(実子・水野清元議員と養子縁組)である水野に選挙資金として渡した」と供述していると報道(00年8月10日・朝日)された。水野は「事件の事実関係は知らない。お答えする事はない」と語ったという。

□ 小泉純一郎  神奈川11区・自民党 総理大臣  ◎当
 ◎実弟で秘書の正也が経営していたコンサルタント会社「コンステーション」(01年7月解散、本社は正也の自宅)が、小泉の選挙区・横須賀市が発注したポンプ場関連事業について、受注した「日立金属」に情報を提供しコンサルタント料を受け取ったと、03年20日の衆院予算委員会で追及された。小泉氏は「事実がない」としたが、毎日新聞によれば「日立金属」は「正当なビジネス」とコンサルタント契約を認めている。
 ◎代表を務める自民党支部が、99年から00年にかけて第2東名高速道関連工事を請け負った建設業者から、前回の衆院選の直前の00年5月31日付けで50万円の献金を受けていた事を03年2月7日の衆院予算委員会で共産党の志位委員長から指摘された。公職選挙法は公共事業請負企業からの「選挙に際し、選挙に関する事項を動機とした」献金(特定寄付)を禁じている。
 ◎朝日新聞(02−7・26)によれば、旧さくら銀行三田通支店の元支店長や幹部らが、首相就任直前までの4年半に渡って、融資先の中小企業から小泉への献金を集めていた。献金は企業側が認めただけで6社260万円、総額はこの2〜3倍規模だと予想されるという。

□ 甘利明  神奈川13区・自民党  ◎当

 KSDから610万円の献金を受けていた。詳細は額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項を参照。


□ 亀井義之 神奈川16区・自民党 農林水産大臣  ◎当
 KSDから110万円の献金を受けていた。詳細は額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項を参照。


□ 河野洋平  神奈川17区・自民党 元党総裁  ◎当  
 3年連続で赤字を出している大阪市の家具販売会社から、99年、9万円の違法献金を受けていた(00年9月8日・朝日)。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。


東京地区 
□ 松原仁  東京3区・民主党  ◎当
 当選一回の前回選挙の際、計9人に報酬計20数万円を払い選挙運動をさせた公選法違反の疑いで、運動員が2000年7月5日逮捕された。

□ 森田健作  東京4区・自民党  引退

 政策秘書の岩下昭一が、都議と区議の2人に票の取りまとめを依頼し、それぞれに数十万を渡そうとした。略式起訴であった為連座制は適用されなかった。

□ 石原伸晃  東京8区・自民 国土交通大臣  ◎当

 毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、690万円の献金を受けていた。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。

□ 吉田公一  東京9区・民主党  ●落
□ 西川太一郎  東京14区・保守新党  ●落

 吉田公一議員の元政策秘書の小粥義雄、西川太一郎の秘書布川和彦が、都議やその秘書、ブローカーらと共謀し、「貸し渋り対策」として中小企業向け融資の審査をする東京信用保証協会に対して融資保証を口利き、出資法の上限を超える手数料662万円を受領した容疑で00年11月逮捕。東京地裁は小粥義雄に懲役2年6月、執行猶予4年、罰金250万円の有罪判決を言い渡している。

□ 下村博文  東京11区・自民党  ◎当

 私設秘書の給与を、家電販売会社「ビッグカメラ」やその関連会社が99年4月以来負担していた。総額は1079万円。政治家個人への企業献金は禁止されているが、下村事務所は、下村が代表を務める政党支部への献金として02年9月政治資金収支報告書を訂正した。

□ 松島みどり  東京14区・自民党

 ◎秘書が、衆院選公示前の5月下旬から6月初旬にかけて投票を呼びかける違法文書を大量に配布したとされる公選法違反容疑で、2000年8月14日までに書類送検された。
 ◎KSDから210万円の献金を受けていた。詳細は額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項を参照。

□ 宇田川芳雄  東京16区・無所属  ●落

 衆院選公示前に違法文書を配るよう指示をした公選法違反容疑で、2000年8月15日までに書類送検された。

□ 菅直人  東京18区・民主党 党代表  ◎当

 KSDから210万円の献金を受けていた。菅は2000年10月の時点では「民主党」のパーティー券60万円分を購入してもらっただけだと説明していたが、01年1月になって「さきがけ」のパーティー券150万円分も引き受けて貰っていた事が判明した。額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項に関連事項。


北陸信越地区
□ 稲葉大和  新潟3区・自民党  ◎当
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から950万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 栗原博久  新潟4区・自民党 農林水産副大臣  ●落
 政策秘書の長男が地元の診療所所長を務めており、秘書としての勤務は週2日程度だった事が明らかになったが、自民党政倫審は02年4月12日「政策的能力を持ち具体的役割を果たしており、特に問題はない」とした。

□ 長勢甚遠  富山1区・自民党  ◎当  
 3年連続で赤字を出している山形県の電気機器会社から、99年、12万円の違法献金を受けていた(00年9月8日・朝日)。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。

□ 森喜朗  石川2区・自民党 前総理大臣  ◎当
 ◎毎日新聞(00−7・3)によると、森前首相は金沢医大から通算11年に亘って毎年250万円の顧問料を得ていた。私学助成金などの補助金を受けている金沢医大は献金を禁じられているが、顧問料はその抜け道。
 ◎国から補助金を受けている石川県内の医療法人や社会福祉法人計3団体から計33万円の違法献金を受けていた事を、00年9月29日参院予算委員会で指摘された。補助金を受けた団体は1年以内の政治献金が禁止されている。
 ◎朝日新聞(01−12・29)によると、金融庁に破綻処理を申請した石川銀行が、95年〜99年の5年間に計192万円の政治献金をしていた。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。石川銀行は99年3月期から01年3月期決算まで3期連続赤字だった。
 ◎「週間現代」00年12月23日号に「森首相の首が飛ぶ暴力団関係者との問題写真」のタイトルで暴力団関係者とされる人物と会食している写真を掲載されたのは名誉を傷つけられたとして、講談社などに約5000万円の損害賠償を求めていた訴訟を、秘かに和解していた事が02年2月14日分かった。各紙が報道するところによると和解は昨年11月末で講談社側が300万円を支払う条件だった。しかしこれを執筆した記者が和解に同意せず裁判で決着させる意向を示し裁判所は審理に入る事にした。森は12月27日記者に対して「金銭の支払いもいらないので訴訟を取り下げたい」と申し入れた。
 ◎毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、首相当時890万円の献金を受けていた。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。

□ 瓦力  石川3区・自民党 元防衛庁長官  ◎当
 石川県内の大手建設会社「豊蔵組」が、92年から00年の7年半に渡り私設秘書の給与を肩代わりしていた事を02年5月19日の赤旗が報じ、瓦は委員会の理事会でこれを認めた。収支報告書への記載もされていなかった。

□ 萩山教厳  北陸信越比例・自民党  ◎比当
 毎日新聞(01−1・9)によると、日本道路公団関西支社の発注工事に絡む談合事件で大阪地検特捜部に逮捕された大阪の「邦栄産業」の社長、笹部博邦らが萩山衆議院議員側に現金数百万円を贈ったとするメモなどがあることがわかった。毎日新聞の取材に萩山は「そのような現金を貰ったことは全然知らない」と言っている。

東海地区
□ 野田聖子  岐阜1区・自民党 元郵政大臣  ◎当
 01年の収支報告書によれば、特定郵便局長やそのOBなど136名から計138万円の献金を受けていた。野田事務所は「純粋な個人献金」としているが、金額がほぼ1万円と横並びで、広島県と岐阜県の局長に集中しており、献金日も大半が同一日に集中していた。朝日新聞(02−9・14)によれば「献金した覚えがない」という局長もいる。

□ 藤井孝男  岐阜4区・自民党 前運輸大臣  ◎当
 KSDから210万円の献金を受けていた。詳細は額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項を参照。

□ 中井洽  三重1区・民主党(自由党出身)  △比復活当

 毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、50万円の献金を受けていた。法案提出議員。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。

□ 金子一義  東海比例・自民党 行革・規制改革担当大臣  ◎比当
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から250万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。


近畿地区
□ 野中広務  京都4区・自民党 元党幹事長  引退
 内閣官房長時代筆頭秘書官を務めた元秘書が、知人の経営する土木工事会社「都市工学(旧名;アールデイー興産)」が公共事業の元請けとなれるよう旧建設省に相談をしたり、大手ゼネコン役員に紹介。この会社に仲介した4000万円の融資が焦げ付き補償を要求されそうになった時返済を肩代わりした「都市工学」から、96年までの3年間、毎月10万円を受け取っていた。「都市工学」は96年から取引の「ニチメン」を被害者とする2億7900万円の手形詐取で社長が02年1月逮捕、現在公判中である。

□ 中馬弘毅  大阪1区・自民党  ◎当
 朝日新聞(02−4・18)によると、00年6月の衆院選挙の際「大阪府歯科医師連盟」から受け取った献金について、政治資金規正法に定められた届け出をしていなかった。献金額は20〜50万円とされる。

年6月の衆院選挙の際「大阪府歯科医師連盟」から受け取った献金について、政治資金規正法に定められた届け出をしていなかった。献金額は20〜50万円とされる。

□ 中野寛成  大阪8区・民主党 元党幹事長  ◎当
  
 朝日新聞(01−12・14)によると、後援会が、政治資金規正法上の政治団体の届け出をしないまま、00年までの3年間に「大阪府歯科医師連盟」から70万円の寄付を受けていたことが13日、分かった。政治資金規正法では、政治家側が寄付を受ける場合、受け皿となる政治団体の設立の届け出と収支報告が義務付けられている。

□ 肥田美代子  大阪10区・民主党  ◎当
 朝日新聞(02−4・18)によると、00年6月の衆院選挙の際「大阪府歯科医師連盟」から受け取った献金について、政治資金規正法に定められた届け出をしていなかった。献金額は20〜50万円とされる。

□ 塩川正十郎  大阪13区・自民党 前財務大臣  引退 
 ◎松尾克俊元外務省要人外国訪問支援室長による巨額の機密費詐取事件が問題となった01年5月、宇野内閣の官房長官時代、官房機密費を長官裁量で多くの議員に配ったとする塩川の発言が、衆院予算委員会で再三追求された。しかし、同相は「忘れた」と答弁を避け、その後の衆院財務金融委では、国会対策への使用を認めたものの、「具体的な事は忘れてしまった」とはぐらかし、「もう、よろしいやないの」と大阪弁で議場を失笑させた。そして、22日の参院予算委員会では、1月の民放番組で官房機密費を国会対策に使用したと認めた発言を全面的に取り消した。
 更に23日の参院予算委では、1月の民放テレビで官房機密費を国会対策に使ったという自己の発言について「ビデオで見たがどうしてあんな事を言ったのか。週刊誌に書いてあったのをさも自分の経験のように錯覚してしまったのかな、と深く反省している」とさらに曖昧な釈明を重ねた。
 ◎厚生省の補助金交付先の医療法人「牧野病院」から、99年、30万円の違法献金を受けていたことを、01年5月23日の衆院決算行政監視委員会で大森猛(共産)が指摘した。政治資金規正法は国から直接補助金を受けた団体が補助金の交付決定通知から1年以内に献金することを禁じている。
 ◎朝日新聞(02−4・18)によると、00年6月「大阪府歯科医師連盟」から「陣中見舞い」として受け取った50万円の献金について、政治資金規正法に定められた届け出をしていなかった。
 ◎私設秘書の給与を、親族会社が約4年間に渡り負担していた。総額は1000万円を超えるが、塩川事務所は、秘書は社員の仕事との兼業だったとして、うち275万円を秘書業務の対価と判断。政治家個人への企業献金は禁止されているが、塩川が代表を務める政党支部への献金として02年9月20日政治資金収支報告書を訂正した。

□ 松浪健四郎  大阪19区・保守新党  ●落

 97年から98年にかけて、暴力団組員(当時)が会長をしていた大阪府貝塚市の土木建築会社に私設秘書の給与約275万円を肩代わりさせていたことが分かった。会長は98年3月、談合事件で大阪府警に指名手配されたが、松浪は会長の依頼を受けて府警に捜査状況を照会していた。
 03年5月21日の政倫審で松浪は辞任要求を拒否したまま。

□ 石井一  兵庫1区・民主党 党副代表  △比復活当
 毎日新聞(01−8・21)によると、東京都内の輸入雑貨会社が、99年4月中国から海外ブランドのTシャツなど約3万点を輸入しようとして逮捕され、01年1月関税法違反で東京税関に告発された件に関し、99年東京税関長を議員会館の自室に呼び、調査が長期化しないよう依頼していた。石井はこの会社から24万円の献金を受けていた。

□ 土井たか子  兵庫7区・社民党 党首  △比復活当
 元政策秘書の五島昌子容疑者が、辻元清美前議員の秘書給与詐欺事件の指南役として03年7月18日逮捕、8月8日、起訴された。相談は土井の議員会館事務所内で行われたと報じられている。

□ 宮本一三  兵庫9区・自民党 文部科学副大臣  ●落
 1996年秋、名古屋国税局が所得税法違反(脱税)容疑で強制調査(査察)していた元会社役員(36)の脱税事件について、当時の同局査察部長に調査内容を問い合わせるなど、圧力とも受け取られかねない内容の電話をかけていた(00年9月2日・毎日)。元会社役員はパチンコ台に裏ロムを取り付け出玉を荒稼ぎするグループの元締め役。宮本は名古屋国税局長も勤めた大蔵省OB。

□ 二階俊博  和歌山3区・保守新党 党幹事長  ◎当

 ◎二階の後援会への入会を部下の職員に働きかけた公選法違反容疑(公務員の地位利用)で、有田市の玉置三夫前市長が2000年8月17日在宅起訴、前助役が逮捕、部長級職員19名が書類送検された。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から720万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 林省之介  近畿比例・自民党  ●比落
 朝日新聞(02−4・18)によると、00年6月の衆院選挙の際「大阪府歯科医師連盟」から受け取った献金について、政治資金規正法に定められた届け出をしていなかった。献金額は20〜50万円とされる。



中国地区
□ 橋本龍太郎  岡山4区・自民党 元総理大臣  ◎当  
 朝日新聞(02−1・5)によると、橋本龍太郎が総理大臣在任中の96年、橋本の地元事務所(岡山県倉敷市)と沖縄後援会の元事務局長にそれぞれ現金500万円、総額1000万円を贈ったと記載した、福岡市の建設会社社長・河本有満被告の手帳が検察・国税当局に押収されていた。社長は脱税・贈賄で公判中。裏金5億9000万円から支出された。元事務局長は現金授受などを認めたが、橋本の東京事務所は「記憶にない」としている。

□ 亀井静香  広島6区・自民党 元党政審会長  ◎当
 ◎朝日新聞(00−9・7)によると、97年2月に発覚した関西の公共土木工事を巡る談合疑惑で公正取引委員会から警告を受けていたゼネコン8社から、97年・98年の2年間で計282万円の献金を受けていた。うち5社からは談合後初めて献金を受けた。また6社は、亀井が建設大臣在任中に指示した建設省による談合事件の調査対象であった。
 ◎月刊誌「噂の真相」に賠償を求めた名誉毀損訴訟の口頭弁論で、01年5月28日、証人出廷した不動産会社社長(許被告に約束手形を騙し取られたとされる石橋産業元社長の義兄に当たる林雅三)が「許被告が用意した現金3000万円を亀井氏に渡した」と証言した。「『石橋からだと言って渡せ』と指示され亀井氏に手渡した。亀井氏は大変喜んで当たり前のように受け取った」と述べた。
 その後、「亀井氏は金銭の受け取りもなく、謝罪広告もないまま和解した」と朝日新聞は伝えている。

 ◎代表を務める政治団体が、『ヤミ金の帝王』と呼ばれ出資法違反容疑で逮捕された梶山進容疑者から、95、96、99〜01年に計50万円の献金を受けていた。事務所は「ただちに返還したい」としている。

四国地区
□ 木村義雄  香川2区・自民党 前厚生労働省副大臣  ◎当
 毎日新聞(03年4・30)によると、97年、旧厚生省が整骨院・接骨院に保険請求のさい負傷の原因を具体的に記すよう指導する通知を出そうとした際、木村議員が業界団体の陳情を受けて同省に中止を強く働きかけ、指導が見送られていた。木村は、業界団体から、見送りの直後の97年12月25日に50万円、98〜00年にも計385万円の献金を受けている。

□ 大野功統  香川3区・自民 衆院議院運営委員長  ◎当
 私設秘書の給与を、95〜98年の間の計約1600万円、親族が経営する会社に肩代わりさせていたが、政治資金収支報告書への記載はしていなかった。03年6月25日香川県選管に修正申告した。

□ 山本公一  愛媛4区・自民党  ◎当

 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から1240万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 中谷元  高知2区・自民党 前防衛庁長官  ◎当

 ◎朝日新聞(02−1・13)によると、父親が経営する中堅ゼネコン「大旺建設」が、有罪判決が確定した加藤紘一前議員の元秘書、佐藤三郎の脱税に関連して、国税当局から任意の税務調査を受けていた。佐藤代表が経営するコンサルタント会社の帳簿に96年末に大旺建設から1000万円の入金の記載が残っているという。この時期の前後、大旺建設は加藤前議員の地元である山形県内で行われた複数の公共事業を受注していた。「大旺建設」社長の中谷健は税務調査を受けたことを認めたうえで「そうした支払いの記載はない。佐藤代表が勝手に当社の名前を使ったのではないか」と述べたという。中谷長官は加藤派。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から250万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 森田一  四国比例・自民党 元運輸大臣  ◎比当

 運輸省の公共工事を受注している東洋建設から1996〜98年の3年間に計1600万円の献金を受け取っていた。政治家個人への企業献金は禁止されているが(当時は年間50万円まで)、自民党の香川県の支部を介した迂回献金であったため違法性は問われなかった。

九州地区
□ 山崎拓 福岡2区・自民党 前党幹事長  ●落
□ 金子恭之  熊本5区・自民党(01年11月入党)  ◎当

 ◎川辺川ダム周辺の建設業者36社(内少なくとも26社がダム関連工事を受注)が、00年、1社当たり12〜48万円、計1044万円を山崎拓が代表の自民党支部に献金、そのほぼ全額が川辺川ダムの地元で建設推進派の金子の資金管理団体にそのまま迂回献金されていた。01年にも同様の方法で40社から約1100万が迂回献金された。金子は01年11月まで無所属であったため企業献金を受ける事が出来なかった。
 ◎朝日新聞(02−4・18)によると、山崎は、00年1月「大阪府歯科医師連盟」から受け取った100万円の献金について、政治資金規正法に定められた届け出をしていなかった。
 ◎山崎について、朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から500万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 太田誠一  福岡3区・自民党 元総務庁長官  ●落

 KSDから110万円の献金を受けていた。詳細は額賀福志郎議員(U役職辞任の欄に掲載)の項を参照。

□ 古賀誠  福岡7区・自民党 元党幹事長  ◎当
 毎日新聞(03−2・18)によれば、『定期借家法』成立の為献金攻勢を行っていた「全国不動産政治連盟」などから、1050万円の献金を受けていた。当時の国対委員長。詳細は保岡興治議員(鹿児島1区)の項を参照。

□ 北橋健治  福岡9区・民主党  ◎当
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から200万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 自見庄三郎  福岡10区・自民党  ◎当
 ◎毎日新聞(03−3・7)によれば、元地元秘書が、97年以降地元の企業役員らから多額の借金をしたまま返さないでいる。元秘書は、03年2月下旬「議員のために使うと言って、約20人から計2億5000万円借りた」と事務所側に説明したという。一部債権者は事務所への肩代わり返済を求めている。一方事務所は「借り入れは最近まで事務所に報告もなく、政治資金への入金もない」と語っており、03年2月28日この秘書を解雇した。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から200万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 原口一博  佐賀1区・民主党  ◎当  
 朝日新聞(02年4月5日)によると、96年10月以来務めてきた原口の政策秘書が、自民党の丹羽雄哉(茨城6区)の事務所でも週1、2回非常勤アルバイトをしていた事が明らかになった。丹羽事務所は02年3月末この秘書を解雇したという。

□ 久間章生  長崎2区・自民党 党政調会長代理  ◎当
 ◎10年に渡り累積赤字を隠し破産法違反容疑で元社長らが逮捕された建築資材会社「山田興産」から、00年に、代表を務める自民党支部に300万円の献金を受けていた。政治資金規正法は3事業年度以上連続して赤字を出している会社の政治献金を禁止している。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から880万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 松岡利勝  熊本3区・自民党  △比復活当
□ 松下忠洋  九州比例・自民党  ◎比当

 あっせん収賄罪で逮捕された鈴木宗男への贈賄側(時候)の製材会社「やまりん」が、鈴木にわいろを送った98年8月4日と翌5日、松岡に200万円、松下に50万円を提供したとの陳述書を議運に提出、公判でも同様の証言をした。朝日新聞(02−6・25)によると、松岡は林野庁に「国有林の無断伐採による入札参加停止処分が終わったら損失を取り返してやって欲しい」と働きかけたと言う。両議員は献金は返却したとし、働きかけは否定している。   
 松岡は林野庁出身、松下は98年当時の農水政務次官だった。

□ 中山成彬  宮崎1区・自民  ◎当

 新聞各紙(03−8・22)によると、大手商社ニチメンに対する6億円余の詐欺事件で公判中の被告が会長を務めていた電気機器製造会社「帝菱産業」(大阪市)から、96年12月〜98年2月、私設秘書の給与として計300万円を、提供されていた。政治資金収支報告書への記載はなかった。

□ 江藤隆美  宮崎2区・自民 元総務庁長官  引退・長男が当選
 朝日新聞(03−2・6)によると、江藤が代表を務める自民党支部が、公共事業を受託している企業から、00年6月の衆院選の投票前約1ヶ月の期間に、例年を上回る総額1810万円の献金を受けていた。公職選挙法は公共事業請負企業からの「選挙に際し、選挙に関する事項を動機とした」献金(特定寄付)を禁じている。
        ★  ★  ★  ★  ★ 
 朝日新聞の調べでは、00年6月の衆院選の際、特定寄付と疑われる献金を200万円以上受け取っていた衆院議員は、江藤以外に以下の通り。
      大島理森   自民・青森3区  1700万円
      山本公一   自民・愛媛4区  1240万円 
      下地幹郎   自民・九州比例  1180万円
      稲葉大和   自民・新潟3区   950万円
      久間章生   自民・長崎2区   880万円
      二階俊博   保守・和歌山3区  720万円
      保岡興治   自民・鹿児島1区  700万円
      鈴木俊一   自民・岩手2区   690万円
      仲村正治   自民・沖縄2区   635万円
      嘉数知賢   自民・九州比例   511万円
      山崎拓     自民・福岡2区   500万円
      白保台一   公明・沖縄1区   470万円
      武部勤     自民・北海道12区 424万円
      達増拓也   自由・岩手1区   350万円
      佐田玄一郎  自民・群馬1区   310万円
      三ツ林隆志  自民・埼玉14区  300万円
      遠藤武彦   自民・山形2区   285万円
      中曽根康弘  自民・北関東比   250万円
      金子一義   自民・岐阜4区   250万円
      中谷元     自民・高知2区   250万円
      近岡理一郎  自民・山形3区   200万円
      北橋健治   民主・福岡9区   200万円
      自見庄三郎  自民・福岡10区  200万円
      堀之内久男  自民・九州比例   200万円

  
□ 保岡興治  鹿児島1区・自民党  ◎当
 ◎「全国不動産政治連盟」と傘下の「東京不動産政治連盟」が、業界に有利とされる『定期借家法』の成立前後の98〜00年に集中して関連議員に献金をしていた事を、03年2月20日の衆院予算委員会で指摘された。献金を受けたのは自民党「宅地建物等対策議員連盟」の所属議員を中心に78名以上に及ぶが、法案の制定に関わった議員、献金の多かった議員は下記の通り。(金額は2団体・98〜00年の献金総額。ただし※は98〜01年の全政連分の総額。)
 『定期借家法』は法務委員会で廃案になったが、建設委員会に付託替えされ成立した。
 ◎【献金リスト】
  清水達雄  参院比例・自民党
          「与党定期借家に関する協議会」事務局長 3960万円

  古賀誠    福岡7区・自民    当時の国対委員長   1050万円
  村岡兼造  秋田3区・自民
           「宅地建物等対策議員連盟」会長     ※1050万円

  森喜朗    石川2区・自民    当時の総理大臣     890万円
  石原伸晃  東京8区・自民党                ※ 690万
  保岡興治  鹿児島1区・自民党 法案提案議員・
           「与党定期借家に関する協議会」会長    660万円

  根本匠    福島2区・自民党   法案提案議員       100万円
  中井洽    東海比例・自由党  法案提案議員        50万円
  井上義久  東北比例・公明党  法案提案議員        40万円
  達増拓也  岩手1区・自由党   法案提案議員        30万円

 
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から700万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 白保台一  沖縄1区・公明党  ◎当
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から470万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 下地幹郎  沖縄1区・前回は自民党比例区・今回は公認落ち  ●落
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から1180万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 嘉数知賢  沖縄3区・自民党  ◎当
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から511万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 仲村正治  九州比例・自民  ◎比当
 ◎政策秘書が、03年5月19日那覇地裁にて政治資金規正法違反の有罪判決を受けた。同秘書は、2001年7月の宜野湾市長選挙で再選した比嘉盛光市長の後援会長らと共謀し、企業献金を受けられない市長後援会にかわって県内の約90社の建設業者から2200万円を集め、沖縄第2支部の政治資金収支報告書に記載したうえ、仲村の後援会を通して比嘉市長の後援会に渡ったように見せかけた。
 ◎朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から635万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

□ 堀之内久男  九州比例・自民党  引退
 朝日新聞(03−2.6)によれば、00年6月の衆院選の折、公共事業を受託している企業から200万円の『特定寄付』の受け取りが疑われる。詳細は江藤隆美議員(宮崎2区)の項を参照。

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